メッセージ

6月の訓話 「進路実現に向けするべきこと」

 第64回徳島県高等学校総合体育大会が終わりました。
期間中、教頭先生と手分けし、あちこちに観戦に行きました。
私は5月26日にサッカー、5月31日にバドミントン、バスケットボール、
6月1日にウエイトリフティング、6月2日に卓球、剣道と県内を西へ南へと走り回り、
皆さんの頑張っている姿を見に行くことができました。
スポーツに勉強に一生懸命頑張っている生徒を応援したくて
教員になったようなところもあるので、実に有意義な時間でした。
 さて、3年生の多くは県総体・四国総体を一つの区切りとして、
次の自身の進路実現に向けて「志」や「夢」を掲げ邁進することでしょう。ここからが正念場です。
進学する人、就職する人に分かれますが、後悔しない人生のためにしっかり勉強をしていきましょう。
例えば、未来の自分のために応用力をつける学習をしたり、
取りこぼしたところが無いかを確認したり、基礎基本の復習をしたり、
大学や専門学校、企業の試験問題の傾向と対策を調べたり、何をすべきかを考え実行していってください。
 1,2年生は自分の武器を作る事を考えてください。
そこで探究活動に真剣に取り組むことを勧めます。
近年、大学は高校でどのようなことを学んできたかに興味を持っています。
本校であれば、SDGsに関する探究活動について
どのようなことをし、考え、試行錯誤を繰り返したかをアピールしたり
プレゼンしたりできれば評価につながります。
その過程で大いに失敗しても構いません。失敗から学んだことを説明できるのであればそれも武器になります。
インターンシップでの経験やボランティア活動で学んだことは面接で語ることができます。
取得した資格。休みの日を利用して行われる
大学や専門家と連携した学びの場である課外活動を通して体験したこと。
部活動で収めた成績。学校を遅刻も欠席もしないという皆勤・精勤もプラスに働きます。
高校3年間でこのようなプラスを積み重ねることをしていきましょう。
 5月25日、金泉寺を訪れるお遍路さん相手に本校生が「お接待」をしました。
どの学校もあまりしていないこのような取組に参加した、
クリエイティブ部、JRC部、音楽部、茶道部、生徒会そして有志のみなさんなども
ボランティアとはいえ素敵な活動をしたことに違いないので、
進学や就職での面接で是非このことをアピールしてください。
私が面接官ならこのような活動に参加した生徒に興味を持ちます。
家でゲームをしたり、おしゃれして買い物に行ったり、
ダラダラしていてもそこにはアピールできるモノもなければ、何の発見もありません。
学生の本分が勉強である以上、
アルバイトは進路面接では、あまり武器にはならないことも知っておいてください。
 高校3年間で何をしたら自分の武器なるか、
人間としての徳になるかに気づいて行動できる人になってください。
前任校で「とくしまマラソン」「小松海岸の清掃活動」「蜂須賀家の墓石清掃」など
ボランティアを募ると100人以上の生徒が参加を希望します。
自分にもアピールできる武器が欲しいと考えている人がそれぐらいいるのです。
チャンスは転がっています。拾い集めるのはあなたです。時間の使い方を間違わないでください。
 もう一度言います。「探究活動」「ボランティア活動」「部活動」「皆勤・精勤」「資格取得」
「課外活動」「プレゼンテーション能力」などが武器になります。
進学や就職で自分自身を売り込む材料になるのです。
当然「試験の成績が良い」ということは、確固とした武器です。
武装できる時間があるのであれば将来を見据え、多くの武器を身につけてくれることを期待しています。