あけましておめでとうございます。
2025年になりました。二学期の終業式で言ったように何か新年の抱負は考えましたか?
その目標に向かってこの1年、歩みを進めてもらいたいと思います。
さて、皆さんは競走馬(サラブレッド)を知っていますか。
速く走る馬を作るために父親と母親の血統の組み合わせをあれこれ人間が考え、作り出される馬です。
サラブレッドにムチを入れ続ければ死ぬまで走り続けることから「走る機械」と言われたりします。
そんなサラブレッドの「ある馬」の話をしたいと思います。
その馬は恵まれた血統で頭が良く期待されていたそうですが、何故か走らない。
何度走っても実力を出さない。というわけで1等賞が取れない試合が続いていました。
馬主にしてみれば勝てないサラブレッドは必要ない訳で、
そうなるとサラブレッドは正に機械のようにお払い箱となり、最後は、肉にされるんだそうです。
ある日、馬を育てている厩務員さんがその馬に別れのあいさつをしようと近づいていくと、
頭が良い馬ですから、厩務員さんのいつもと違う元気がない姿を見て、何かを察したんでしょうね。
肉にされると思ったかどうかはわかりませんが、外に出して走らせろと言わんばかりに暴れたんだそうです。
仕方なく、走らせてみたら見違えるような走りをし、
その後のレースで初めて勝ち、生涯27戦で4勝したとのことです。
サラブレッドは走る機械に例えられますが、何も考えずにただ走っているわけではありません。
当然、血が流れている生き物ですから、ただ走らされることに意味を見いだせなくなるんでしょうか?
虚しくなるんでしょうか?思いっきり走ろうと思わなければ速くは走れないのは当たり前ですよね。
この馬が走ってやるぞと強い覚悟を持って走ったからこそ、本当の力が発揮されたのだと思います。
この話から考えさせられることは「自分のために走るという覚悟が大事」だということです。
覚悟があれば変われるという話です。
日本人で初めてエベレストに登頂した登山家で探検家の植村直己さんも「山は自分のために登るものだと思う。」
と言っています。自分のために頑張るという覚悟があるからこそ植村さんは、
五大陸の最高峰を全て登頂した世界で初めての人になれたのだと思います。
第三学期の始業式に際し、皆さんには自分が頑張る分野と目標を決め、
覚悟を持って突き進んでほしいと願いまして年頭の挨拶といたします。
1. 第三学期 始業式訓話 「覚悟があれば変われる」
投稿日時: 01/09
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