メッセージ

第一学期終業式 訓話「板野高校と読書」

2025年7月18日 09時30分

 先日7月10日、四国放送の夕方の番組であるゴジカルで
柔道部とウエイトリフティング部を取り上げてもらいました。
野口アナウンサーが県内の各高校へ出向き、その学校ならではの部活動を取り上げる
「にじいろ放課GO」というというコーナーです。「見たよ」という人も少なからずいると思います。
放送を前に一度、野口アナウンサーが本校においでて私と武田教頭にあれこれ質問をしながら,
本校の特徴や珍しいものがないかと取材されました。
その中で、「朝の十分間読書」通称「朝読」について「何年前からしているんですか?」と訊かれ、
はっきりとしたことがわからなかったので、
「20年以上だと思います」と曖昧な答えをしてしまいました。
その日、早速いつからなのかを過去の「校誌板野」で調べたところ、
1999年(平成11年)からということがわかりました。
今年で27年目を迎え、過去には、全国出版協会をはじめ、
徳島県教育委員会、徳島県知事などから表彰されただけでなく、
文部科学大臣からも表彰されている由緒と歴史ある取組で、
「朝読」を通じて、読書本来の楽しみや喜びを感じ、
仲間と一緒に読書することで、かけがえのない人生を共に生き、共に学び、
共に歩んでいることを知ってほしいということが根底にあるのだそうです。

 県内初の「朝読」の学校として今のままでいいのかと昨年度末から考えていて、
図書の全数調査を行い、書庫の整理をするなど、図書館の刷新に向け取り組み、
本年度からは司書に池田先生を迎えることとなりました。
彼は、ウエルカムボードを設置したり、3年生が遠足に行く大阪万博特集のコーナーや
皆さんが興味のある映画・TV番組の原作コーナーを設けたり、
夏だからか、おばけ・モンスター関連の小説を特集したりして頑張ってくれています。
本校の図書館は、2万冊以上を展示しているので
あなたにとってお気に入りの一冊に巡り会えるかも知れませんから、
機会があれば、是非本を借りに行ってみてください。
入試の面接や就職の面接で好きな本を一冊紹介してくださいと訊かれたらあなたは何と答えますか?
「桃太郎」とか「ワンピース」のようなおとぎ話とか漫画を答えるわけにはいかないですよね。

 自分と読書について話をすると高校時代、毎日バス通学で往復2時間ゆられていたこともあり、
バスの中でよく文庫本を読んでいました。高校3年間で200冊以上読んだと思います。
高校時代は、特徴的な主人公が周りから応援され、才能を開花させ、
成り上がっていく城山三郎さんの小説が好きでした。
今でいえば池井戸潤さんの小説の展開に似ていると思います。
最近は、頑張ってきた人の考えを取り入れられないかと自己啓発本を読むことが多いです。
どのような考えや思考をすれば良いか、自分に足らないものは何か、
どうすれば現状を打破できるか、などのヒントがあったりするのが魅力です。

 夏休みの宿題といえば読書感想文。素敵な本に出会える40日間にしてください。
そして、休み明けには板野高校の朝読の10分を有意義に使える皆さんであって欲しいと願っています。