メッセージ

第二学期終業式 訓話 「学校の空気の作り手」

2025年12月23日 09時50分

 私が板野高校に来て、1年半以上になりますが、
来た当初、探究活動で板野町魅力発見プロジェクトをしていることを知りました。
高校生が学校のある町の魅力を見つけ、盛り上げていこうという取組が漠然と動き出していました。
正直、高校生の取組方によってはおもしろいと思いました。
そこで私は、昨年度、皆さんが取り組んでいるボランティア活動や町内の学校と連携して行う活動などを
動画や写真など記録に残していきました。
そして、それらを持って、今年の5月9日板野町に板野高校の取組の素晴らしさを訴えかけてきました。
中学校と合同で行った金泉寺でのお接待や板野町文化財防火訓練、通学路清掃、
エシカルイベント、サッカー部と徳島工業短期大学校とのサッカー交流、
板野町の魅力を動画で発信しようであったり、御朱印はんこの作成であったり、
ボランティア活動や異校種間交流を見てもらいました。
板野町魅力発見・発信プロジェクトは板野高校が勝手に始めたことですが、
それを板野町が応援してくれたらこの取組の意義が深まると思っていたので、
プレゼンの後、厚かましく補助金をくださいとお願いしたのです。
板野町は前向きに考えてくれました。
そして9月議会で、板野町から板野高校に10万円の支援金を出してくださるということが
承認されたのです。板野高校生全員の取組が板野町を動かしたのです。
来年度も10万円いただける方向で話は進んでいますが、
いずれは、20万円、30万円と増額されれば
このプロジェクトでできることがもっともっと増えることでしょう。

 そんな頑張っている板野高校の皆さんに守ってもらいたいことが3つあります。
一つ目はスタントマンの自転車安全教室の時も言いましたが、目で話を聞くということです。
話をしている人の方に目を向けるということです。来年には120周年記念式典が行われます。
これくらいのことが簡単にできる板野高校生であってほしいと思います。
二つ目は、見だしなみを整えること。校内外を問わずどこで誰が皆さんを見ているかわかりません。
一部の女子のスカートの短さは、多くの人から好意的には見られないことに気づいていますか?
だからやめてください。進路面接を受けにいくことができる格好が基準です。
板野高校の印象を悪くしないよう、身だしなみには十分気をつけてください。
三つ目は、休み時間や放課後に叫び声や奇声に驚かされる時がありました。
声のする方へ行ってみると、追いかけっこをしていたり、面白半分で大声を上げたり
しているとわかり注意をしました。今、自分のことだと思っている人がいるはずです。
以上3つを守ってください。

 学校とは、自分の人生を整える練習の場所です。
話しをしている人の方を向く。身だしなみを整える。ふざけて大声を出さない。
「誰かがやらないから」、「誰かがしているから」ではなく、
「自分はどうするか」を考え正しい選択ができることが、
大人になっていくことだと思います。
良い意味で「学校の空気の作り手」となれる人が、皆さんの中から増えていくことを期待しています。

 10日足らずで今年も終わります。
令和8年は、令和7年より成長した皆さんと会えることを楽しみにしています。