伝えたかったこと
明日からの春休みは,年度末として4月からの1年間を振り返るとともに,新年度に向けての決意を固める節目としても大切な期間になります。皆さんにとって貴重な春休みですので,有意義に過ごしてください。
これまで,始業式や終業式,全校集会でいろいろと話をしてきましたが,本年度最後となるこの機会に,これまでの話を改めて振り返りながら,皆さんに伝えたかったことについてまとめたいと思います。
1学期の始業式…「板野高校の校是と校訓」: 自分を高めるには,何事にも誠実に向き合い,努力を続け,前進しようとする姿勢が大切である。
5月の全校集会…「ワンイヤー,ワンインチ」: 組織ではルールを守る必要があり,板野高校の生徒としての自覚や責任ある行動が求められる。
6月の全校集会…「学ぶことの意義と続けることの大切さ」: 学びは視野を広げることにつながり,継続は能力を伸ばすことにつながっていく。
1学期の終業式…「心をマネジメントすること」: 現状と目標のギャップを埋める行動を選択することが,未来の自分を変えることにつながる。
2学期の始業式…「社会に出て成功する7つの条件」: 7つの条件は社会で必要となる心掛けであり,学校は社会に出るための準備の場である。
11月の全校集会…「社会人基礎力」: 職場や地域社会で多様な人々と関わり合いながら,活躍し続けるために必要となる能力が求められている。
2学期の終業式…「取り組む姿勢や心掛け」: 努力の本当の意味を知れば,物事に取り組む姿勢が変わり,その後の行動や状況も大きく変わる。
3学期の始業式…「努力しても損はしない」: 努力をすれば,結果が出なくても成功につながる経験が残るので,無駄になる努力は存在しない。
2月の全校集会…「自律と自立」: 経済的・社会的に独り立ち(自立)をするためには,自分自身をコントロール(自律)できることが必要である。
皆さんは,高校または大学などを卒業した後,職場や地域社会で何らかの役割を担うことになります。そこで問われるのが,「社会で必要な資質や能力を身につけているか」「その資質や能力を伸ばすための努力をしてきたか」になります。
学校は,社会に出るための準備の場として,皆さんに夢や目標に向けて努力を続けることを求めています。また,板野高校の一員として協力して取り組むことも求めています。しかし,それが実践につながるかどうかは皆さんの気持ち次第です。
新年度からのより一層の活躍を期待しています。
徳島県立板野高等学校長 佐山 哲雄