徳島県立板野高等学校 
 
 
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メッセージ

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2017/12/01

全校集会(12月)

| by:校長
  いよいよ今週末に今年最後の月、12月を迎えます。12月31日は1年の締めくくりである「大晦日」。
大晦日には1年の厄を断ち切るなどの理由から年越しそばを食べる文化があります。この年越しそばにまつわる話で、約20年くらい前に話題になった「一杯のかけそば」という物語を取りまとめて簡単に紹介します。
  北海道札幌のとあるそば屋で、年越しそばでてんてこ舞いの大晦日、夜の10時頃ようやく客が引き、店じまいをしていた所へ2人の子どもを連れた女性が「かけそば一つだけお願いできませんか?」と遠慮がちに入ってきた。3人で一人前なので事情を察した女将と店主は快くテーブルに案内し一玉半をサービスで出す。3人の親子は仲良く顔を寄せ合って「お いしいね」と言って食べた後、150円を支払い「ごちそうさま」とお辞儀をして帰って行く。それを女将と店主は「ありがとうございました、良いお年を!」と言って見送る。       
 次の年も大晦日の最後の客として3人がそば屋を訪れ昨年同様、「かけそば一つだけお願いできませんか?」と3人で一杯を注文し、「また来年も食べられると良いね」と言って年越しそばを食べて帰って行った。そんな光景を見ていたそば屋の女将も店主もまた次の年の大晦日、夜9時半頃が来ると、貧しいけど支え合っている3人を心待ちにするようになる。   
 3年目の大晦日の夜10時半頃、客が居なくなるのを待っていたかのように入ってきて、その年は「かけそば二つお願いできませんか?」という注文になった。実は、数年前に父親が交通事故を起こして死亡、この事故で怪我をさせた人への補償のため母親が朝から晩まで働き、子どもたちは新聞配達やら夕食準備で母親を支えていたことが分かった。3年目の大晦日に、その借金を返せたことから奮発して二杯になった。ということが3人の会話から聞こえてきた。そんな貧しいけれど仲の良い親子の会話を聞いていた、店の店主と女将は次の年の大晦日にも3人を心待ちに待つが、それから以降3人は来なくなる。いつしか店は改装され、テーブルも椅子も新しくなるなか、3人が座っていたテーブルと椅子だけはそのまま残され「幸せのテーブル」としてお客さんに語り継がれるようになる。
 10年以上の月日が流れたある年の大晦日、店内がお客さんと店主の友人でごった返していたところ、店の入り口が開きジャケット姿の2人の青年が入ってくる。満席で女将が丁重に断ろうとしたとき、続いて入ってきた着物姿の女性を見て10数年前の3人であることが分かる。3人からの注文は「かけそば三つお願いできませんか?」でした。                
 3人は、10数年前、借金を返し終え、母の実家である滋賀県に移り支え合って暮らしてきたが、今年、成長した2人の少年のうち兄はお医者さんとして札幌の病院に勤めることになり、弟は銀行員になることが内定した。それで、父親の墓参りをかねて、最高の贅沢・・・大晦日に母と3人で、このそば屋に行ってかけそばを三つ注文することを計画したとのことだった。
 実は、10数年前、3人で食べた一杯のかけそばがとっても美味しかったこと、一杯のかけそばでも店の人が大きな声で「有り難うございました、良いお年を!」と言ってくれたこと。それが「負けるな、頑張れ、くじけるな」と言っているように聞こえたこと。その言葉に勇気をもらい、弟は当時、大きくなったらそば屋になって、「頑張ってね、お幸せに」って大きな声で言ってあげられるようになりたいと思っていたこと。などを話した。          
 賑やかだったそば屋の店内では、満員のお客さんが静まりかえってその話を聞き、話が終わる頃には、店主と女将の目には涙があふれ、気を取り直した女将の口から「2番テーブルかけ3丁」。すると、お客さんからは突如として一斉に拍手と喝采が起きたのだった。       
そんな話です。
 みなさん、「世の中は全て人間関係」です。皆さんにとっては、家族との関係、友人との関係、先生との関係など。社会に出るとそこに会社の同僚との関係や上司との関係、取引先の担当者との関係などが入ってくる。人の悪口を言ったり、人をいじめたり、嫌がらせをしたりする人にはやがて、しっぺ返しとして同じことが自分に返ってくると思いなさい。逆に、人を思いやることのできる優しい人の所には、思いやりのある優しい人が寄ってくるものです。その例がこの「一杯のかけそば」です。いよいよ平成29年最後の12月。この1年間の自分の行動を振り返って、周りの人に思いやりのある行動がとれているかどうか考えて、できていない人はすぐ軌道修正して下さい。
 最後に、あと1週間で期末テスト。勉強することでも皆さんの人間性は磨かれていきます。思慮深くりっぱな社会人になるためにもテスト勉強をまだ始めていない人、今日から始めてください。

09:05
2017/10/31

全校集会(11月)

| by:校長
                                      全校集会(11月)

    まずは、今日もしっかり挨拶を返して下さい。
 最近、去年と比べ確実に挨拶できる生徒が増えているのを感じます。私とすれ違いざま「こんにちわ」「おはようございます」と言っていく生徒は多い。帰り際、結構遠くから「さようなら」、「失礼します」と言ってくれる生徒や、来校された近所の方が帰るとき、こんにちわと挨拶している3年生が何人もました。外来者は必ずしも挨拶を返してくれないけど、板野高校を出て行くときさわやかな気分になっておられることは間違いありません。
 以前、近隣のある中学校の校長先生から、板野高校前の横断歩道を渡っていく生徒がいたので、手前で止まるとわざわざこちらを向いて一礼していった、なんとすばらしい。とのお話をいただきました。
  また、徳島駅前のSOGOの前で私に挨拶をしてくれた生徒もいました。
 板野高校の挨拶指導や服装指導は、校門を出てもきちんとできることを目指しています。あいさつや服装がきちんとできるのは先生の前だけ。校門を出たら全くダメ。これではだめです。
 SOGOの前で挨拶してくれた生徒や校門前で止まってくれた車に一礼をしていった生徒は、挨拶や服装がどこであっても普通にきちんとできるよう身に染みついているのでしょうね、ひとりでもそういう生徒に増えて欲しいと思います。

 今日は挨拶以外でうれしいことをもうひとつ紹介しましょう。
 台風が接近して去って行った先週の月曜日、朝の7時30分頃、校内を見回っていると、校舎北の駐輪場に前日から停めてあった自転車がおそらく10数台、台風の影響で倒れていました。それを登校してきた男子生徒が、1人で1台1台黙々と起こしていっている。当然自分のモノでも親しい友人のモノでもない。それを、さりげなく起こしていっている光景に出会い、板野高校にもこんなすばらしい生徒がいると思うと感動した。板野高校に自慢すべき生徒がどんどん増えている。そんな気がします。チーム板高、みんなで良い学校にしましょう。

 宮里藍さんから学ぶ。
 さて、先日、プロゴルファーとしての活動に終止符を打ち、現役引退を表明した宮里藍という選手がいます。女子プロとして世界ランキング1位を獲得した選手なので皆さんも名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
 かつて、彼女がスランプになったとき、コーチである父親の優氏に「自分の今の生活を振り返ってみなさい。今の生活の乱れがプレーに表れている。」と言われたそうです。彼女を育てた優氏は、「いくら技を磨いても、本番で力を発揮できなければ意味がない。たとえ逆境に遭っても最適なプレーを選択できる冷静さが必要。」「まずはプロである前に人格者たれ」と教えた。そして、人格を高めるために優氏が藍さんにすすめたのが読書。だから藍さんは中学時代、年間300冊の本を読破し、人間的にも成長しゴルフの技術も高めていったんだそうです。心を静めて人間的にも成長したときに、その人柄がプレーに現れ、初めて成績を残すことにつながっていく。だから、宮里藍さんを知る人はみんな彼女の性格を褒める。これは、部活動でも同じことが言えると思います。
  本校野球部の和田先生は、よく愛される野球部になって欲しいと言います。共通点があると思いませんか?

  本校は、県内で最も長く朝読を続けてきている学校です。挨拶や服装がきちんとできることに加えて、しっかり本を読み、真面目に授業を受けてしっかり勉強し人格を磨きなさい。
 そうすれば、人間的にも成長し、当然成績も上がり、部活動でもチームにまとまりができてくる。なにより社会人になったときに仕事で成功することは間違いありません。
  社会に出て成功する人間になるために今日からさっそく人格を磨くために何をすれば良いか個人個人で考えてみて下さい。

13:17
2017/09/07

第2学期始業式

| by:校長

 夏休みは充実した時間が過ごせましたか?
 本格的な夏の到来と共に、蝉が鳴き始め、蝉の声が聞こえなくなっていくと夏が終わりを告げる。7月に入ってしばらくすると、アブラゼミ、少し遅れてクマゼミ。お盆を過ぎて夏の甲子園大会が終わる頃、ツクツクボウシが鳴き始め、セミのなきがらと共に夏が終わりを告げる。日本には四季があって、自然の変化と共に四季の移ろいを感じることができる。これからはコオロギの鳴く声が一段と大きくなってくる季節となります。

 さて、1学期終業式では、「あいさつについて」と「人とのコミュニケーションについて」の2つお話をしました。時間的に余裕のある夏休みは家族とコミュニケーションをとる絶好の機会でした。昔は、子どもも家で何らかの役割を持っており、家族で会話をしながら家族の一員として働く機会がありました。皆さんもいつ社会に出て働いても良い年齢です。夏休みに家族と十分コミュニケーションがとれていない人は、2学期に入って是非、家で何かの役割を果たしながら、家族と学校生活について、将来の夢:進路についてなど話をしてみてください。
 
 今日は「いい顔してる」についてお話をしましょう。
 NPO法人「日本を美しくする会」相談役であり、自動車用品会社「イエローハット」の前身である「ローヤル」を創業された鍵山秀三郎さんのお話しを紹介します。

 「バスや電車に乗っていて思うのは、乗客の皆さんには、険のある顔をしている人が多いということです。みな自分のことしか考えていない。そうすると人のことを責めるようになり、顔つきにとげとげしさが現れてくるのです。人相はその人の心の持ち方で変わります。今から55年前、勤めていた会社を辞めて、独立しました。でも、小さな零細企業に来てくれるのは、転職を繰り返し、心が傷つき、険しい顔になった人がほとんどでした。そんな会社で私にできたのは、ひたすら掃除をして、社員が働く環境をきれいにすることだけでした。来る日も来る日も、会社の車を洗い続けました。冬の朝はかけた水が、流れるはしから凍っていくこともありました。それでも、休まず、洗い続けたのです。はじめは誰もが私を無視して、黙って通り過ぎていましたが、営業先で『お宅の車はいつもきれいだね。』と褒められるようになると、社員の意識も変わり始め、10年くらい経って社員がすすんで私の掃除を手伝うようになりました。すると、社員達の人相が変わってきたのです。すさんでトゲトゲしかった顔が、穏やかないい顔つきに変わってきました。掃除は心のすさみをとってくれると心から思いました。
 荒れた学校に行くと決まってトイレが汚い。ところが生徒と一緒になって掃除をすると学校が落ち着いてくる。自ら掃除をすることで清掃の大変さや掃除をしてくれている人への感謝の気持ちが生まれるからです。つまり、他人に対して思いを馳せられるようになる。それこそが、人ととして成長した証です。」

  どうでしょうみなさん。皆さんの周りはきれいでしょうか?時々、廊下に落ちているゴミをさりげなく拾っていく人がいます。自分が捨てたわけでもないのに、さっと拾っていく人、すばらしいと思います。

  本校の今年の教育目標はあいさつ、清掃、時間厳守。
 あいさつは、この夏登校していた生徒の皆さんは良くできていました。たぶん就職希望の3年生と部活動の生徒が引っ張ってくれたんだと思います。他の皆さんも2学期も頑張って欲しいと思います。

 清掃は、毎月、清掃の日を設け、各HRの清掃チェックも行って注意喚起している。あとは、皆さんの気持ちの中に、周りの人への感謝の気持ちを込めてきちんと清掃を行うことで、人間的に成長して欲しい。すると、板高の生徒が穏やかないい顔になる。
 では、2学期はとりあえず学校祭から始まります。しっかり協力して成功させてください。そして、「あいさつ、清掃、時間厳守」を頭に置いて過ごして欲しいと思います。

13:47
2017/08/16

1学期終業式

| by:校長
 今日は皆さんに2つお話をします。
 1つめはいつも言っている「挨拶」についてです。
 昨年度の終業式では、長野県では、昭和42年に深志高校の登山パーティーが登山中、雷に打たれ11人の生徒が死亡するという大惨事が発生しながらも、それを教訓に体験学習の一環として集団登山をしているという話をしました。長野県の中学生達は、集団登山を通じて自然への接し方と同時に、人とすれ違うたびに「こんにちわ」と言いながら「挨拶」を学んでいる。という話でした。
 板野中学校では、挨拶を大切にしようと指導してきたと聞きました。北島中学校へ行ってきましたが、中学生の皆さんは良く挨拶をしてくれました。板野高校生は、4月、5月に比べ挨拶が減ってきたように思います。板野中学校や北島中学校からも多くの生徒が本校に入学していることを考えると、挨拶ができないはずがない。
  また、今年、進路課の先生と一緒にいくつかの企業に求人のお願いに行きました。やはり「挨拶のできる人を送って下さい」と言われた企業がいくつもありました。当然ですね。
 しつこく言います。朝はおはようございます。帰りはさようなら、もしくは失礼します。それ以外は、同じ人に何度会おうとも「こんにちわ」。しっかりやりなさい。

 次にコミュニケーション力についてお話をします。
 実は、日本人はあいさつも含めて、自分の思っていることを相手に伝えることが苦手な国民です。それは、日本という国が歴史的に、よく似た文化を持った民族で構成され、ヨーロッパのように大量に異民族が流入することがほとんどなかったことや、長い間、封建制度に支配されてきたということもあり、国民同士がよく話し合い、お互いを理解し合うということが少なかったためと言われています。だから、言うのがめんどくさいとか、言わなくても分かるだろということになるのですね。しかし、これからの日本は超グローバル社会。外国との上手な付き合いなくして日本の国は成り立たないし、今の日本に住んでいる異文化の元で育ってきた多くの外国籍の人ともうまくコミュニケーションをとらなければいけません。だから、皆さんにはもっと外国にも目を向けて、広く国際社会のことを知ってもらいたいと思います。
 超グローバルな社会(超国際社会)に暮らすこれからの皆さんに求められるのは、同じ文化の元で育ってきた人とはもちろん、違う文化の元で育ってきた人とも、お互いを十分理解しあえるようなコミュニケーションの力をつけるということです。

  最近、皆さんの一部の人に、人が嫌がる言葉を直接、あるいはSNSの世界で使っているという話を耳にします。世界に目を向けるどころか、自分たちのちっさな世界にだけ目が向いて、周りのことが見えていない。これでは人と十分コミュニケーションがとれることにはなりません。

 私が尊敬するテレビキャスターの草野仁さんは「自分の思っていることを相手にしっかり伝えるために、少し注意深く、少し愛情を持って、少し大切に言葉を使っていけば、誰でも説得力のある話し方に変わっていきます。どうか人とうまくコミュニケーションをとるために、ひとつひとつの言葉を大切にしてください。」と仰っています。
 学校にいる間は、携帯電話はきちんと学校に預けて、直接会話を交わし、コミュニケーションの力を養って欲しいと思います。その時心がけるのは「少し注意深く、少し愛情を持って、少し大切に言葉を使う」ということです。

 これから夏休み、「挨拶」と「人とのコミュニケーション」。この2つを是非心がけて過ごして欲しいと思います。

16:23
2017/06/30

全校集会(7月)

| by:校長
   ある書道の先生が、書道を習いに来られている人たちにこういう言葉を言われた。「書は汝(じょ)なり」。汝は「なんじ」とも読み、お前とか貴方という意味がありますね。つまり書かれた文字にはあなた自身の人格や現在の心の持ち方が表れるという意味です。
 だからすばらしい文字を書く人は、心を落ち着けて集中するために正座して背筋を伸ばし気持ちを込めて筆を持っている。皆さんは授業中、背筋を伸ばして心を落ち着け、集中できているでしょうか?
 
 皆さんは義務教育を終えて、その後の選択肢として板野高校への進学を選びました。ひょっとしたら、誰か周りの人に進められたかも知れませんが、最後は自分が決断して進学しています。板野高校でしっかり勉強して人間的にも成長して欲しいと思います。
 皆さんは高校に、授業料を払って、あるいは修学支援金を頂いて高校に通っていますが、授業料だけでは学校を運営することはできません。そこで、足りない分は税金を使って学校を運営しています。なぜでしょう?それは、皆さんが県の将来、あるいは国の将来を担う宝だから税金をつぎ込んででも育てなければならないと考えているからなのです。極端な話、大学の医学部に進学した人を育てるのに1億円かかると言われています。私立大学では、数千万円くらい授業料をとっている大学がありますが、当然足りません。税金や大学病院の収益を充てて補填します。それは医師の養成は国にとっての大きなプロジェクト、医師は国の将来を支える宝だから税金や大学病院の収益を充てて養成するのです。だからある大学の学長さんが、学生に「貴方たちには学ぶ権利はありません、学ぶ義務があるのです。」と言ったと聞きました。皆さんを育てるのと考え方は同じです。私は、皆さんには学ぶ権利はないとは言いません。しかし、やはり学ぶ義務はあります。
 しっかり背筋を伸ばして、気持ちを込めて授業に臨んで欲しいと思います。

 皆さんは、高校を卒業する時には、選挙権も与えられるのですから進学しても就職しても立派な社会人です。勉強してまずは人間的に成長して欲しいと思います。まもなく期末テスト。夢の実現に向けてテスト勉強を始めなさい。

18:29
2017/05/29

全校集会(6月)

| by:校長
 新年度が始まってもう2ヶ月。校舎の外に出ると、帰り際知らん顔して帰っていく人がまだまだたくさんいます。しかし、職員室前ですれ違う人は挨拶のできる人が増えてきましたし、校長室からお客さんを玄関まで送っていくとき、非常に多くの人が「こんにちわ」と挨拶ができ、お客さんがよく教育ができていると言って感心されていたことも何度もありました。実は外来者に対する挨拶は不審者対策にもなると言われています。もっともっと挨拶が聞こえる学校にしましょう。あいさつを漢字で書いたときの「挨」も「拶」もどちらも「相手に心を開いて近づいていく」という意味があります。良い人間関係をつくるため、まず心を開いて相手に近づく挨拶から。

 さて、本年度の県高校総体、本格的に始まるのはこの週末から本格的に始まります。運動部に入部していない人も、会場に行って声援を送って選手を勇気づけ、逆に一生懸命プレーする選手の姿から勇気と感動をもらって欲しい。先日の壮行会でそんな話をしました。
 ところで、勝ち負けは、時の運という言葉がありますが、その言葉のとおり、勝利の女神に見放されると負けてしまいますし、その逆だと勝利を手の中に収めることがあります。勝利の女神というのではありませんが、競技力以外のものが勝負を左右することは確かにあります。
 
 かつて北国新聞に紹介されたノンフィクションライター松瀬学さんが書いた「宇津木妙子・麗華物語」の一節を紹介しましょう。

 取材で、女子ソフトボール日本代表チームの強化合宿の地、埼玉県吹上町を訪ねた時のこと。
 食堂のある建物玄関を見て、たいへん驚いた。そこには「ざっと30人分のシューズが定規で測ったように数cmの狂いも無く左右揃って並んでいる。」ような状況があった。
 そして、そこからの第一印象は「このチームは強い」ということだった。その直感に間違いはなかった。その時のチームは宇津木妙子監督のもと、シドニー五輪で銀メダルを獲得したのだ。
 それはさておき、なぜ、選手たちの靴がそのようにきちんとそろえられていたのだろうか。
 それは、「何事も礼にはじまり、礼に終わる。生活、イコール、プレイです」という宇津木監督の信条による。
 このことをビジネスパースンなり、家庭の主婦に置き換えてみると「だらしなくて、日常的なことがきちんと出来ない人に、会社とか家庭の仕事がちゃんとできるはずがない」ということになるのではないか。どうであろう。

 部活動において、毎日しっかり練習を続けていくことは大切なことです。しかし、それだけではたとえ試合で上位にいったとしても、最後の最後、この試合こそ勝たなければならないという大切な試合に勝てない。それは普段の生活がきちんとできていないときによく見られます。練習時にカバンや自転車をきちんと並べる。持ち物や道具は自分たちできちんと準備する。監督やコーチはもちろん、それ以外の人にもきちんと挨拶ができる。チームの備品は大切に扱う。当然授業中も真剣に授業に取り組む。こんなことができないようでは本当に強いチーム、部にはならないということです。だから、授業にきちんと取り組んで成績の良い年は部活動の成績も良いことが多いのです。

 もう一つ、各競技を見ていて言えることは、強いチームはユニホームの着こなしがきれいで、見ている人の前を通るときは、必ず失礼しますといって通って行くなど実に礼儀正しいということです。
 皆さんの来ている制服、則ちこれもまたユニホームです。当然、どういうのが一番きれいなのか、見ていて美しいのかというのを考えて作られています。短いのが流行っているからと言って、スカートを短くはいている人、普段着のスカートとは違います。シャツをズボンの中に入れるのはダサイといって校門を出て自転車に乗っているときシャツを外に出している人がごく一部います。それも制服ではありません。「しつけ」ということばを漢字で書くと「躾」と書きます。学校では皆さんが自分の持っている潜在能力をしっかり耕して成長してもらうため、毎月服装頭髪指導をし、身を美しく保つように躾をしています。
 宇津木監督の信条にあるように、そうすることによって、皆さんの身が美しくなり、日常生活がきちんと送れるようになる。すると、それに連動して学習成績、部活動の成績が伸びていきます。総体が終われば、3年生はこれらの成績をひっさげて就職や進学のための試験に備えていきます。会社の採用試験や大学入試の面接の時だけ気をつけてもダメだということです。各種試験では普段の生活で培われたものがにじみ出るものです。そのこともよく覚えておいて欲しいと思います。

 それでは、とりあえず運動部の生徒の皆さん、ふだんの生活を誠実にこなしながら練習にしっかり励み、週末の総体に向けて精一杯頑張ってきてください。

12:17
2017/05/13

全校集会(5月)

| by:校長
 
(5月は好い月、花の月、板高にも「つつじ」をはじめたくさん花が咲いています。)

   5月3日は 憲法記念日
 憲法の三大原則はいえますか? 18歳で選挙権の得られる時代です。言えるようにしておきましょう。
 5月4日は 「みどりの日」
 もともとは誰の誕生日をみどりの日と言いましたか?
 昭和天皇の天皇誕生日4月29日が昭和天皇が亡くなってから「みどりの日」と言われるようになっていましたが、この日を4月29日から5月4日に移行して今祝日としています。
 では、もともと昭和天皇の誕生日だった4月29日はどうなったかというと、「昭和の日」として祝日のまま残されることとなりました。

 私は昭和生まれで、戦後の高度経済成長期に育ってきた人間です。この我々の世代が育ってきた時代を映画にしたのが「ALLWAYS 3丁目の夕日」です。昭和30年代の下町を舞台にそこに働く人たちの温かな交流を描いているのですが、私は今の時代に薄れてきたこの映画のほのぼの感が大好きです。ただ、この映画は単にほのぼのとしているだけでなく、庶民を含め誰もが新しい時代を築こうとひたむきに努力をし、将来に対する夢と希望を感じられるストーリーになっています。そこがとっても良いところです。

 では昭和が夢のような時代だったかと言えばそうではありません。戦争に負け、悲惨な戦争から復興に向けて血のにじむような努力をしてきた時代でもあり、ある意味戦いの日々だったとも言えます。
 それで復興を急ぐあまり、環境など二の次に考えて歩んできたので四日市ぜんそく、イタイイタイ病。水俣病などの公害もいろいろと発生しました。その反面、そこからきちんと軌道修正をし、日本の進むべき道を模索したのが「昭和という時代」でもありました。
 新町川も、昭和の頃は流域の工場から排水が垂れ流され、どぶ川のような状態で近くによると臭ってきそうな状態でした。それが今や魚が戻り、釣り人が釣り糸を垂らしている光景さえ見られます。
 あれほど全国で問題となった公害も、日本は見事に克服したばかりか環境と人間の調和を目指し、今では世界有数の環境立国になっています。今、問われているのは過ぎ去った昭和から何を学ぶのかということです。昭和の日がやってくることを一つのきっかけに、ご両親やおじいさん、おばあさんに昭和の時代がどんな時代だったのか聞いてみてください。皆さんは平成生まれの平成育ち、まもなく平成の世が終わりを告げると言われています。平成が良い時代だったと言われるよう今を過ごしたいものです。

 ところで、私は全校集会でする講話を、いつも私に与えられた授業だと思っています。今、皆さんは静かに背筋を伸ばして人の話を聞く態度ができています。平成29年度が始まって1ヶ月が過ぎました。全ての授業は、みなさんを立派な社会人にするために行っています。今年度、すべての授業で、今のようにまずは、しっかり人の話を聞くようにしてください。                (吉田)

17:14
2017/05/12

平成29年度 第1学期始業式

| by:校長
 皆さんおはようございます。今年もしっかり挨拶を返してください。
            
  とりあえず皆さん進級おめでとうございます。危なかった人もいるようですが、そんな人は大いに反省をして今年度同じことを繰り返さないようにしていただきたいと思いす。板野高校に来たからには、一年一
年賢くなって成長しないといけません。

 さて、今日、新しい先生をお迎えしてクラス替えがあります。どんな気持ちでしょう。「新しいクラスで友達をたくさん作ろう」と考えている人がいる一方で、「前のクラスの方が良い友達がたくさんいたのに」等と思っている人もいるでしょう。しかし、そんな考えをネガティブ、後ろ向きと思う必要はありません。去年度の方が良かったと考える人は、去年度周囲との望ましい関係を築いてきた証拠でもあるのでそれはそれで自信を持って良いのです。
 ただ、新しいクラスでの出会いもぜひ大切にして下さい。
 私たちは、好むと好まざるとに関わらず、一生の中で多くの人と出会います。そして、その出会いを大切にしましょうという意味で「一期一会」という言葉が語られることがあります。これは人との出会いは一生に一度のものと思って大切にしなさいという意味です。
 「こんな人と一生出会いたくなかった」と思ったことのある人もいるかもしれません。そう思ったことのある人も、その嫌な人がいたからこそ、次に知り合う人ができ、その関係でまた違う人と出会い、最後には「こんな素敵な人がいたのか」と思うような人との出会いに繋がることがあることも知っておいてください。

 また、嫌だなあと思っていた人に対しこちらが心を開くことで、素敵な人に見えてくること、これはよくあります。
 ですから、人との出会いは、嫌だなと思っていても、考え方一つであるとき急にプラスに転換することがあるので、人との出会いは偶然ではなく自分が成長するために会うべくして会った存在と受け止めるほうが、気持ちも豊かになってきます。

 昔の人は
 「見知らぬ人とたまたま道で袖をすり合うのも、単なる偶然ではなく、自分が成長するため前世から用意された深い縁によるものである」という意味で「袖すり合うも多生の縁」と教えています。
 どうぞ、新しいクラスをこれからの自分の人生において、自分が成長するために会うべくして会った人たちとの出会いと考えて前に向かって進んで下さい。
 良い一年にしましょう。               (吉田)

18:42
2017/04/21

第3学期終業式(3月)

| by:校長
 
 皆さんおはようございます。

 平成28年度が終了します。皆さんには折に触れ、ずいぶんいろいろな話をしてきました。どんな話を覚えていますか?

 皆さんの今の雰囲気から、あまり覚えていないかなということが少し想像できます。雰囲気から皆さんの思っていることを感じる。これって、いわゆる空気を読むっていうことですね。逆は空気読めない「KY」等と言ったりします。
 空気を読むことは相手の人が考えていることを理解する上で重要です。しかし、必ずしも良いこととは限らず、この言葉は要注意でもあります。空気を読むことで、その場にいる皆に合わさなければいけないという考えになり、合わさない人を排除しようとしていじめが起きることになる。そういう意味で、KYという言葉は気軽に使っても良い言葉ではありません。

 ところで、この「空気を読む」ということ自体は決して目新しいことではありません。
 江戸時代と明治の初期には、少なくとも指導者には空気に支配されることを「恥」とする気概があったと考える人もいます。つまり、その時代、「今の空気では仕方がない」と対応して済ますのではなく「本当に正しいことは何か」を考え、空気に流されないようにしなければいけないと考える人も多かったということです。
 だから、幕末には坂本龍馬、中岡慎太郎をはじめ幕末の志士と呼ばれる人達が空気に流されず時代を動かそうとすることが、輝いて見えたのでしょう。

 さて、この3月末は年度の終わり、高校生の間に流れる空気は「やれやれやっと今年度も終わる。後は春休み。楽しく過ごそ。」でしょ。ところが、少なくとも新3年生は、その空気に流されてはいけません。
 自分たちの進路希望をもう一段高いところに置き、夢の実現に向けてスタートを切って下さい。4月の始業式からスタートを切ることなんかみんなします。空気に流されずこの春休みからスタートを切った人が、納得のいく夢を掴むのです。3年生が夢の実現に向けて動き出せば、1・2年生も3年生の背中を見て後に続く。それが板野高校全体の活性化にも繋がっていく。
  充実した春休みにしていただきたいと思います。

15:01
2017/02/21

全校集会(2月)

| by:校長

  110周年を迎えた2016年度もあと一ヶ月程度になりました。
 
  始業式の日に、1,2年生にどんな話をしたか覚えていますか?
 「今年一年間をどう過ごすか目標を立て、目標を立てたら、実現させるために何をするか考え、毎日こつこつ努力をしましょう。時の経つのは速いものですぐ12月が来ます。年末に良い一年だったと言えるよう今を過ごすことです。」と話をしました。あれから早くも40日が過ぎました。目標を立てましたか?目標立てていない人は、毎日がいつの間にか過ぎていくだけになります。


 一昨日、約10名の保護者の方と一緒に県立看護学校と徳島医療福祉専門学校に、学校見学に行ってきました。

 看護師や理学療法士・作業療法士は非常に堅い職業で、需要が非常に高い。就職率は欲を言わなければ100%です。人と接することが好きな人、医療に関心を持っている人は目指してみると良いと思います。

 ただ、学力がないと受かりません。
 今、生徒の皆さんには、授業に集中して望み1時間でもいいので家に帰って机に向かい習ったことの復習をすることを望みます。

 3年生が、受験をして夢破れ落ち込んでいるのを何度か見ました。そういうのを見るのは我々も辛い。期末テストまであと2週間ありません。夢の実現のため、始めていない人は今日からテスト勉強にかかってください。


 看護学校の学生も、医療福祉専門学校の学生も授業風景を見ましたが、授業中寝ている学生さんなんかいません。ましてや授業中話をしている人なんか一人もいない。目標を持っているので真剣に勉強するのです。

 2年生はもう3年生としての気持ちを持ち、目標を立て、期末考査まで、しっかり勉強して、夢の実現に向けて前進して欲しいと思います。今度のテストで各学年の成績が決まります。一年後、二年後にその成績を持って受験に望むことになるのです。担任の先生が「こんな易しい問題出すんでなかった。」と嘆くくらい勉強してみなさい。


 本校には、「耕不尽」という校是があります。皆さんには埋もれている才能があります。その才能は、しっかり耕すことで芽が出ます。ところが、どんどん耕して芽を出させても尽きることなく次々別の才能が芽を出し、開花してくるという意味です。
 これからの皆さんの頑張りに期待します。


09:42
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